統合認証のIDはフルネーム表記にするべきか、ハンドル名にするべきか

企業によってはActive DirectoryやKerberosの統合認証のログインIDに、例えば"yusuke.izumi@EXAMPLE.COM"といったように、フルネーム表記で統一しているところもあると思います。この命名規則は基本的におすすめしません。国籍にもよると思いますが、基本的に1,000人位の企業になってくると、ローマ字表記で同姓同名のスタッフ出てくるからです。そうすると"yusuke.izumi2@EXAMPLE.COM"といったようなIDを作らざるを得ない非常に残念な運用になってしまいます。

その点、ハンドル名の場合は、はじめのイズミユウスケさんであれば「yizumi@EXAMPLE.COM」にし、二人目のイズミユウスケさんは「yusukeiz@EXAMPLE.COM」にしてしまえば何も問題ありません。厳格なルールは持たずに、本人がその組織に入った時に自分で8文字のIDを決めさせてしまうのもいいかもしれません。ハッカーコミュニティーの人たちはその世界でユニークなハンドル名で通っている敏腕エンジニアの方もいるので「chubaccaにしたい!」とかいう変人がいても嫌な顔せずに稟議を通していいと思います。不思議なことに、こういう人たちのハンドル名はみんなちゃんと8文字に収まっています。(昔から使っているUnixのIDをコミュニティーのハンドル名にしている人が多いので、別に不思議でもなんでもないんです!)

また、たいした事ではないのですが「ユーザIDは最大8文字」という前提で出力のフォーマットを決めているコマンドも多数あるので、8文字以上になるとIDが切れてしまったり、フォーマットが崩れたりすることもあります。

結論的には、統合認証のIDは最大8文字のハンドル名で運用することを強くお勧めします。

「メールアドレスは社外の人にも露出しないといけないので、奇妙なハンドル名はダメ!」という人もいますが、それはメールサービスの方でいかようにでも設定できるのであまり気にすることはないかと。ログインIDとは関係のない話です。